第2章


2010年4月17日、あの日は木曜日の平日で普通に学校へ行っていた。

春輝は新しいクラス、3年1組になり、このクラスになってはじめて見るようなやつもいてそういうやつらや今までの仲のよい友達としゃべりながら、3年のクラスという新鮮な感じのする空気に触れながらその時は過ぎていった。

 

今日の授業が終わり教室の掃除をしているところに

小学校からの親友である川上陽太(かわかみようた)が後ろから肩を叩いてきた。

「よっ!」

「おう、どうした?」

春輝は掃除をしていたほうきの手を休めて陽太のほうに振り向いた。

「おまえさぁ、今からひま?」

「まぁ、特に用事はねーけど。」

「じゃぁさ、帰りに『プレイホーム』行こうぜ!」

「いいけど、何で今日なんだ?」

「アレが入ったんだよ。アレが!!」

「あ〜ぁ、アレか!」

 

『プレイホーム』というのは春輝と陽太の学校からの帰り道にあるゲームセンターのことである。

プレイホームは二階建ての大型のゲームセンターであり、一階にはUFOキャッチャーやシューティングゲーム、プリクラ、カーレーシングゲームなどがあり、二階には大型のメダルコーナーがあり、最新のゲームや景品などがたくさん入る、ゲーム好きにっとてはたまらない遊び場である。

 

「アレが入ったんだ!やっぱり初日に行かないとな。」

「わかったよ。んじゃ、掃除が終わって、部活が終わってからでいいか?」

「よし!じゃ、そんなかんじで。お互い部活が終わったら昇降口に集合な。」

陽太はそう言って昇降口に行き、校庭に出てテニスコートに向かった。

陽太は硬式テニス部の3番手である。

サーブが得意で、特にフラットのサーブは部内で一番のスピードを誇るが、ストロークでのミスが多いのでそこを春に直していけば夏の中学校生活最後の大会は上位をねらえるだろうと言われている。

 

「俺もとっとと掃除終わらせて部活へ行くかな。」

春輝は休めていたほうきの手を動かし、教室を掃除していった。

春輝は掃除をしながら3年1組の教室をゆっくりと見渡していた。

 

この中町中学校は創立80年というなかなか歴史ある学校で、地元ではそこそこ有名で、成績も優秀、生徒たちの素行も良いと高い評判を得ている学校である。しかし、やはり歴史のある学校ということで何回かは建て替えられているが校舎はそれなりに古く、教室の中も小さなひびのようなものが入っていた。

 

(やっぱりこう見渡してみるとなかなかボロいなぁ。まぁこれからまた一年はここで過ごすんだから慣れてくるのかな)

 

春輝は掃除を終わらせて、机の上のバッグを持って体育館へ向かった。





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